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宮城の酒、ダムで寝かせておいしく 鳴子で国交省が実験

ダム内部の通路を案内する佐藤所長(中央)

 国土交通省鳴子ダム管理所は、宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで日本酒を貯蔵する実験に乗り出す。同管理所によると、県内のダムで初の試み。大崎市を通じて市内の酒造会社に参加を呼び掛け、新たな長期熟成酒の開発につなげたい考えだ。
 5日は、参加を検討する一ノ蔵と新沢醸造店の担当者らが視察に訪れた。佐藤徳男管理所長の案内で、堤体内部を横に貫くように延びる点検用通路、ダム周辺の排水トンネルなどを見て回り、搬出入と貯蔵の方法や課題を確認した。
 同管理所によると、通路内は季節を問わず温度が13度前後と安定し、酒類を3年以上寝かせる長期熟成に適した条件が整う。長期熟成酒は味がまろやかになり、深みも増すといわれる。
 市によると、市内7社のうち4社が関心を示す。一ノ蔵の菊池智子商品開発室長は「10年、20年と熟成させた酒ができればロマンがある」、新沢醸造店の浅野りつさんは「ダムで熟成という話題性は大きな魅力になる」と語った。
 同管理所と市は近く覚書を交わし、早ければ年明けにも貯蔵を始める予定。佐藤所長は「近年増えているダムマニアが喜ぶ商品になるはずだ。地域の話題づくり、鳴子ダムのイメージアップにつなげたい」と話す。
 同管理所によると、北海道や長野県のダムで同様の取り組みが行われている。


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2019年12月06日金曜日


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