
勾当台公園「真っ暗」!?協賛金不足、市民がっかり 光のページェント
仙台市青葉区の定禅寺通で6日に始まった「SENDAI光のページェント」の関連企画として、勾当台公園を彩る予定だったイルミネーションが、開催資金が足りず、急きょ中止になった。まばゆい光に包まれる定禅寺通や勾当台公園市民広場とは対照的に、暗がりが多く寂しげな光景が広がり、楽しみに訪れた市民らはがっかりしていた。
当初は「フラワーライトガーデン」と題し、昨年に続いて公園中央に高さ約6メートルのツリーを登場させ、花壇も使って約1000個の花の形の照明を並べ、色鮮やかなイルミネーションで会場を彩る計画だった。
ページェント実行委員会によると、複数の企業から協賛金を得たものの、開催に必要な金額は集まらず、11月末に中止を決めた。同月上旬発行のパンフレットは「新たなスポット」とPRしたが、6日に配布した最新版は記載を削除した。
ツリーの隣で大道芸を披露する予定だったパフォーマーは6日、わずかな明かりの中でマジックやモノマネを披露した。イベント関係者は「中止の正式な連絡はいまだにない。真っ暗では勾当台公園に人が集まらない」と動揺を隠さない。
同僚と訪れた宮城野区の30代の女性会社員は「勾当台公園は例年、きれいなイルミネーションが見られる場所。今年も楽しみに来てみたが、真っ暗で何もなく驚いた」と目を丸くした。
実行委の担当者は「開幕ぎりぎりになって、断念せざるを得なくなった。企業に協賛金を頼んで開催するイベントであり、実行委の立場では残念としか言いようがない」と釈明する。
2019年12月07日土曜日