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<栗原ウイーク>大いに語ろうわがまち/狩野英孝さんの母と岩田華怜さんの母

栗原の魅力を語り合う菅原さん(左)と狩野さん=栗原市栗駒
桜田山神社の春の大祭で桃色の着物を着て踊る英孝さん=1988年4月
栗駒山麓の広場で雪を食べる華怜さん=2000年2月、栗原市栗駒

 お笑い芸人狩野英孝さん(37)の母千代子さん(65)、AKB48元メンバーの女優岩田華怜さん(21)の母菅原美話さん(52)は、ともに宮城県栗原市栗駒の出身。2人ゆかりの栗駒にあるカフェ「かいめんこや」で、わが子との栗原の思い出、栗原の魅力を大いに語ってもらった。

■狩野さん 栗原の麺ギャグ生む?/菅原さん じいちゃんいつも一緒

 −華怜さん、英孝さんはどんな子どもでしたか。
 菅原 じいちゃん子でした。私が仕事をしていたので、小学校低学年まで夏休み、冬休み、春休みは栗駒で過ごしました。泥遊び、イナゴ捕り、オタマジャクシ捕りと、いつもじいちゃんと遊びに出掛けました。写真も仙台よりも栗駒のものが多いです。
 狩野 小学校入学時に仙台から栗原に越してきました。小学校高学年の時、「芸能界に入りたい」と言い出しました。中学3年には、「(芸能人の多い)堀越学園に入りたい」と願書を持ってきました。「絶対に駄目」と止めたので、築館高に進学しました。

 −わが子との栗原の思い出の写真を持って来てもらいました。
 狩野 毎年4月の第2日曜日に桜田山神社の春の大祭があります。英孝が小学1年の時の写真です。桃色の着物が嫌だったそうで、「お祭り嫌だ」と逃げ回りました。何とか説得して踊ってもらいました。
 菅原 華怜は、今は寒いのが苦手ですが幼い頃は雪を食べるくらい冬が大好きでした。写真は2歳になる前の冬、栗駒山麓の広場に連れて行った時に撮りました。じいちゃんと、そりやミニスキーでよく遊んでいました。

 −大人になってからも2人の栗原話は尽きないそうですね。
 菅原 今年、仙台で成人式に出席しましたが、「じいちゃん、ばあちゃんに見せたい」と、その足で栗原に来ました。私が両親に買ってもらった振り袖で、じいちゃんは「うんうん」とうなずき涙を拭っていました。華怜も「2人が元気なうちに晴れ着姿を見せられた」と涙していました。
 狩野 2012年に主人が亡くなり、2年後に英孝と弟の孝彦が神職の資格を取りました。それから年末年始に兄弟で神社を手伝ってくれます。英孝の友達や後輩の芸人も来てくれるようになりました。年末年始は神社がとても忙しいですが、英孝たちのおかげで家がにぎやかで楽しくなります。

 −お子さんたちの栗原のお気に入りを教えてください。
 狩野 子どもの頃から麺好きでした。鶯沢の「だるま屋」の家族が近所に住んでいて、そこの子が英孝と仲良しでした。その縁で、だるま屋で辛みそのカラチョンラーメンをよく食べました。中学の時は、学校帰りに友達と栗駒の「高野食堂」でラーメンや天ぷら中華を食べたそうです。
 「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」のギャグが生まれたのは、栗原のラーメンが好きだったからかもしれません。
 菅原 栗駒に来るたび、「お水おいしいから持って帰る」と、水道水を空のペットボトルと水筒にくんでリュックで持ち帰っていました。都会で飲む水と違い、栗駒の水はおいしかったそうです。
 21歳になり、最近は「栗原の日本酒がおいしい」と話すようになりました。私が上京する時に毎回、栗原の日本酒をリクエストします。友達と一緒に飲むそうです。華怜の家の冷蔵庫には栗原のお酒が必ず入っています。

 −2人とも岩手・宮城内陸地震への思いが強いと聞きました。
 狩野 内陸地震で、神社の灯籠、鳥居が崩れました。その時に心配の手紙、電話、義援金をたくさんもらいました。地域の皆さんの支援で鳥居を直すことができました。その御礼にと、主人が英孝の所属事務所に電話して無料ライブを提案しました。
 春の大祭はいつもは200人ぐらいの人出ですが、その時は2000人も集まりました。英孝は「やって良かった。地域の人たちに恩返しできた。父親も喜んでくれた」と話していました。
 菅原 内陸地震があった日、主人と華怜は車ですぐにじいちゃんのところに行きました。本人には相当ショックだったようです。被害の大きかった耕英地区を支援しようと、2カ月後にあった復興祭に親子で駆け付けました。イワナの塩焼き、イチゴジャムを2人で声をからして売りました。
 東日本大震災は小学6年の時、仙台の自宅マンションで被災しました。津波で大変な思いをした名取市閖上の友達に会うため、避難所を回っていました。大きな地震を2度経験した者として、華怜は語り継ぐ責任があると考えているようです。

 −栗原愛の強い2人のお薦めスポットを教えてください。
 菅原 春は一迫のユリとアヤメ、夏は伊豆沼のハス、秋は山の紅葉、冬は花山、栗駒の温泉と、四季を通じて栗原を巡ってもらいたいです。
 狩野 5年前の秋、栗駒山中腹の世界谷地に行きました。紅葉のトンネルに木道が覆われ、こんな奇麗な場所があるのかと感動しました。ぜひ見に行ってほしいです。


菅原美話(すがわら・みわ)1967年生まれ、東北女子大卒。県内を拠点にテレビ、ラジオなどで活躍。栗原ドリームアンバサダーも務める。

狩野千代子(かの・ちよこ)1954年生まれ、修紅短大卒。約1500年の歴史を持つ桜田山神社の38代宮司勉さんと80年に結婚。勉さん死去後、同神社を管理する。


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2019年12月07日土曜日


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