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福島県人口ビジョン下方修正 40年推計、4万減の143万

 福島県は6日、2060年までの「県人口ビジョン」の更新案を公表した。40年の推計人口を現行ビジョンより4万少ない143万に下方修正し、同年の目標人口も9万少ない153万とした。「東京一極集中の是正」の文言を削るなど、抽象的な内容になった。
 福島市であった有識者会議で示した。15年策定の現行ビジョンと同様、国立社会保障・人口問題研究所の推計に、東京電力福島第1原発事故の避難者の動態予測を加えて独自に将来人口を予測。60年の推計人口は現行より7万少ない100万に下方修正した。
 40年に県人口150万を維持するための出生率と移動率の条件もそれぞれ後退した。40年に実現するとした希望出生率は県民アンケートの結果に基づき2.16を2.11に修正。社会動態をプラスマイナスゼロにする時期は現行の20年から30年に先送りした。
 県の将来像に関する「基本的な視点」は抽象的な表現が増えた。現行の「『東京一極集中』を是正」「若者の結婚・出産・子育ての希望に応える」などの表現から「『ふくしまプライド。』を追求」「≪あこがれの連鎖≫を生む社会の実現」などに変わった。
 更新案を議論した県地域創生・人口減少対策有識者会議座長の岡崎昌之法政大名誉教授は「人口減少対策を進める上では県全体を見る広域的な視点だけでなく、小さな集落の5年後、10年後の姿を考える視点も欠かせない」と指摘した。
 県は新しいビジョンを策定作業中の次期「ふくしま創生総合戦略」(20〜25年度)に反映させる。


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2019年12月07日土曜日


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