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宮城県民会館・美術館移転集約案 知事、県議会一般質問で説明 渦巻く不満、解消に躍起

 仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)と宮城県美術館を宮城野区の仙台医療センター跡地に集約する県の方針案を巡り、村井嘉浩知事が開会中の県議会11月定例会で説明に追われている。開会直前に示された集約案に不満がくすぶり、議員は街づくりを踏まえて市と連携するよう求めている。
 今月4〜6日の一般質問で、2会派の計3人が集約案を取り上げた。自民党・県民会議の新人議員は5日、いずれも2000席規模のホールを想定する新県民会館と、市が検討する音楽ホールに言及。「同じ敷地に設置すればコスト削減につながる」と提案した。
 村井知事は「(県と市による)一体整備は市から改めて申し入れがない限り難しい」と答弁。慎重姿勢をにじませながらも、市の対応によっては再考の可能性に含みを持たせた。
 自民党・県民会議の若手議員は4日の一般質問で、建築家の故前川国男氏が設計した現美術館の建物の価値に注目し、「観光資源としての可能性を考慮すべきだ」と活用を訴えた。
 「高く評価されていると認識している」と村井知事。建物や跡地の利活用については「(東北大などが立地する)文教地区であることを踏まえ検討する」と述べるにとどめた。
 県は11月18日、県民会館と県美術館を移転、新築し、集約する方針案を県有施設再編の有識者懇話会で公表。直後から美術関係者らに不満が渦巻く。
 みやぎ県民の声の新人議員は「集約案は突然だった。納得できない部分がある」と4日に登壇。現地で改修する計画だった県美術館の移転方針をただした。
 村井知事は、隣地の地下に仙台西道路のトンネルがあるため、現地建て替えが困難との見解を披露。「遠くない将来の建て替えは避けられない。工期や費用、長期休館の必要性を考えると、(集約案は)県民にとってメリットが大きい」と理解を求めた。


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2019年12月08日日曜日


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