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ゲームで明るく供養 山形・東北芸工大生と墓石会社がコミュニケーションカード共同開発

ぴりかの実演を行う菊池さん(右)ら

 東北芸術工科大4年の菊池みなとさん(22)=山形県東根市=と墓石製造販売のナイガイ(山形市)が、コミュニケーションカード「ぴりか」を共同開発した。ゲーム形式での会話を通じ、身近な人を亡くした悲しみなどに区切りをつけてもらう。菊池さんは「供養には暗いイメージがあり、特に若い世代で話題にするのを避けがちだ。気軽に語り合える機会にしたい」と話す。
 「悲しみやロス(喪失)、悩みにピリオドを打つカード」を意味するぴりかは54枚組。ゲームは3〜5人を基本に、親になった人が他のプレーヤーにカードを3枚ずつ配る。
 カードには「喪に服す」「思い出の地に行く」「時間に任せる」「花火大会をする」「リサイクルショップに売る」など、供養のスタイルや悲しみを紛らわせる方法が書かれている。
 親役が自身の悲しみや悩みを明かし、プレーヤーは持ち札に沿ってアドバイスする。広い概念で供養を捉え、打ち明けるのは「好きなアイドルグループが解散した」「愛着のある物が壊れた」「もらった手紙を処分できない」などでいい。親は時計回りで交代する。勝ち負けは設けない。
 菊池さんは、高校2年だった2014年に母を病気で亡くした。「故人や、失った何かをしのびながらも、明るく前を向くきっかけが必要だと感じた」と語る。デザイン工学部企画構想学科の卒業制作として、専門的な知見を持つナイガイと相談を重ねて商品化にこぎ着けた。1箱1650円。ナイガイのウェブなどで販売。連絡先はナイガイ023(645)3232。


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2019年12月08日日曜日


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