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海底設置型水門の新設工事に着工 大船渡・細浦

大型作業船につり上げられた水門本体=9日、大船渡市

 岩手県は9日、大船渡市末崎町細浦地区で全国初の海底設置型水門の新設工事を始めた。津波襲来時にはゲートが海抜7.5メートルまでせり出して水門を閉じる。明治三陸大津波(1896年)など数十年から百数十年に1度の発生が予想される高さ(L1)の津波に対応する。
 この日は大型作業船が幅41.0メートル、奥行き19.5メートル、高さ19.0メートルの水門本体(1338トン)を海底に据え付けた。鋼鉄製ゲート(408トン)は2020年3月に設置する。
 ゲートは普段、凹型本体の底部に寝かされた状態。津波情報が出ると係留フックが自動で外れ、浮力を利用して約2分でゲートが海面に浮上する仕組み。津波による水位の上昇で直立する。引き波にも対応し、港内の水位を一定に保つ。
 水門は、細浦地区に整備する防潮堤(478.2メートル)の一部。防潮堤の総工費は約84億円で20年度中の完成を目指す。
 東日本大震災以前の細浦地区には防潮堤がなく、地元住民が整備を要望していた。県は「船舶の航行や景観に配慮し、海底設置型を採用した」(大船渡水産振興センター)と説明する。


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2019年12月10日火曜日


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