宮城のニュース

宮城県美術館移転 「現地存続を」市民団体が要望書

 仙台市青葉区にある東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)と宮城県美術館を宮城野区の仙台医療センター跡地に移転・集約する県の方針案を巡り、同市の市民団体が10日、美術館の現地存続を求める要望書を県に提出した。
 要望書は歴史的建造物の保存や活用に取り組む「まち遺産ネット仙台」が提出。故前川国男氏設計の建物が多くの県民に親しまれてきたとして「(移転すれば)かけがえのない建築文化遺産を失い、大きな喪失感をもたらす」と指摘した。
 同団体の西大立目祥子代表は県庁で記者会見し「美術館の今後は県民との対話の中で決めてほしい。宮城の文化度が試される局面になる」と述べた。署名活動や有志による集会を開き、意見を集める方針。
 日本建築学会東北支部(仙台市)も同時に意見書を提出し、建物の保存活用を検討するよう要望。同支部の大沼正寛東北工大教授(建築設計・環境デザイン)は「美術館は卓越した技術や建築哲学を受け継ぐ空間だ。県には最良の解を出してもらいたい」と語った。
 宮城県震災復興政策課の志賀慎治課長は取材に「美術館に対する思いを受け止めさせてもらった。中間案への意見を踏まえ、最終案を作り上げる」と述べた。


関連ページ: 宮城 社会

2019年12月11日水曜日


先頭に戻る