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へそ大根で再起へ一歩 台風19号の豪雨で収穫激減も作業進む 丸森・筆甫

へそ大根に加工されるため、収穫された大根

 宮城県丸森町筆甫地区で冬に作られる特産品「へそ大根」の生産量が、今年は台風19号の豪雨で大幅に減る見込みだ。加工に使う大根の畑に土砂が押し寄せた。地元農家グループ「ひっぽのへそ大根生産組合」は、地域が誇るスローフードを絶やすまいと、被害を免れた大根の収穫を進めている。
 組合は、約15の農家でつくり、同地区の畑で栽培を手掛ける。このうち約5000平方メートルの畑は、近くの内川が増水したため、半分ほど土砂に覆われた。約1カ月半前に種をまき、収穫期の3分の2ほどの太さにまで育っていたという。他にも土砂が流れ込んだ畑がある。
 例年の大根の収穫量は約10万本。組合の庄司一郎代表(67)は「今年は半分近く減るかもしれない」と肩を落とす。へそ大根は筆甫が誇る伝統食であり、ゆでられた大根が寒風の中で天日干しされる光景は、冬の風物詩でもある。
 台風の被害を受けながらも収穫に励み、今月下旬にも本格的な加工作業に入る。庄司代表は「災害に負けじと取り組んでいる姿を見せたい」と力を込める。


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2019年12月10日火曜日


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