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重文如来像、威容再び 角田・高蔵寺で台座と光背の修復完了

京都での修復を終え、台座と光背が久々にそろった阿弥陀如来坐像

 宮城県角田市高倉の高蔵寺が所蔵する国指定重要文化財「阿弥陀如来坐像(ざぞう)」の台座と光背が、美術院国宝修理所(京都市)での修復を終え、11月下旬、寺の阿弥陀堂へ戻った。坐像は先に修復を終え、堂内に鎮座していた。台座に安置され、光背に飾られた姿が約3年ぶりに復活した。

 坐像は2016年10月、修復のために京都へ移された。昨年5月に寺へ戻り、代わりに台座と光背が京都での修復に入った。
 市郷土資料館によると、台座と光背は全体的に傷みが激しかったという。修理所は漆の剥がれ落ちを防ぐ処置や、ずれていた台座の蓮弁(れんべん)を整える作業などを進めた。修復は約90年ぶりとされる。
 台座と光背は11月20日、寺に搬入された。台座を敷くため、坐像を堂内でつり上げた。修理所員が堂内で台座と光背を組み立て、11月中に設置作業の大半を終えた。
 佐藤芳彦住職(78)は「元の姿に戻り、ほっとしている。修理所の方々が研究し、努力を重ねてくれた」と感謝した。来年4月に落慶式を行い、一般公開する予定。
 坐像は寄せ木造りで、高さは2.7メートル。光背と合わせると5.2メートルになる。平安末期に藤原秀衡夫妻が造らせたと伝えられ、阿弥陀堂は県内最古の木造建築とされる。


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2019年12月15日日曜日


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