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遊水地の築堤工事に着手 宮城・大衡で吉田川の上流浸水防止へ

 2015年9月の関東・東北豪雨(宮城豪雨)で被災した吉田川上流域対象の浸水対策として、東北地方整備局北上川下流河川事務所は15日、宮城県大衡村大衡で遊水地の築堤工事に着手した。
 遊水地は、洪水が発生した際、堤防で囲んだ川沿いの農地に川の水を一時的にためて水量を減らし、氾濫を防ぐ施設。周囲より一段低くした越流堤を通して水を入れる。川の水位が低下した後は下流側に設ける排水門を開けて、ためた水を川に流す。平時や排水後は耕作ができる。
 今回は善川沿いの56ヘクタールに堤防などの関連施設を整備する。完了は22年度予定。
 15日は関係者約40人が現地で工事の安全を祈願。河川事務所の佐藤伸吾所長は「気候変動の影響で降水量が増える可能性があり、一日も早い完成を目指す」とあいさつした。大衡村の萩原達雄村長は「地権者と地域の協力に感謝し、後世に安心して引き渡される施設になるよう願う」と述べた。
 吉田川上流域の浸水対策は国が128億円、県が64億円を投じて17年から実施。今年2月には国が、大和町落合舞野で竹林川遊水地(60ヘクタール)の築堤工事を始めた。22年度にかけ、善川と竹林川、吉田川の合流地点の上流部2カ所に遊水地を設けることで3河川の水位低下を図る方針。


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2019年12月16日月曜日


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