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大川小の教訓を防災教育に 遺族語り部活動 宮城・石巻市教委など初参加

石巻市教委と県教委の職員も参加した児童遺族らによる語り部活動

 東日本大震災の津波で児童らが亡くなった旧石巻市大川小で15日、児童の遺族らでつくる「大川伝承の会」の定期語り部活動があり、宮城県石巻市教委と県教委の職員が初めて参加した。遺族の話に耳を傾け、児童・教職員計84人が犠牲となった惨事の教訓を防災教育に生かすことを誓った。
 市教委5人、県教委4人の計9人を含む県内外の約250人が参加。語り部を務めた同会共同代表の佐藤敏郎さん(56)と鈴木典行さん(54)らの説明をメモを取るなどして聞いた。
 佐藤さんは校庭に約50分間とどまった教職員と児童が三角地帯に避難を始めた直後に津波に襲われたことに触れ、「先生たちは1分間しか逃げなかったことを後悔したはず。その事実に向き合いたい」と語った。
 市教委学校安全推進課の千葉正人課長補佐は「実際に聞いて遺族の気持ちが伝わった。他の職員にも伝えたい。遺族の思いを学校防災教育に生かしていきたい」と話した。
 佐藤さんは「仙台高裁判決の確定などがきっかけになったのかもしれない。語り部はずっと続けてきて、参加者も増えてきた。そこに教育委員会の職員らが加わり、大きな流れになってくれたらいい」と願った。


2019年12月16日月曜日


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