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新たな「聖地」自然と調和 国立競技場がお披露目、「軒びさし」に東北被災3県被災地のスギ多用

国立競技場の竣工式で完成を祝うスイッチを押す安倍首相ら=15日午前11時10分ごろ

 36カ月の工事を終えて、新たな「聖地」が誕生した。2020年東京五輪・パラリンピックの主会場として整備された国立競技場(東京都新宿区)が15日、報道陣らに公開された。自然や周辺環境との調和が図られ、至る所に配された木材や植栽などが印象的なスタジアムとなっている。

 外観で印象的なのは、競技場をぐるりと囲むように設置された「軒びさし」。47都道府県の木材が使われている。複数ある出入り口の軒びさしには、東日本大震災の被災3県のスギなども多く用いられた。
 収容人員は6万人。青々とした天然芝と赤茶色のトラックが印象的なフィールドが地下2階となる。茶色や緑などが配色された3層構造の座席は、上部に行くに従って20度、29度、34度と傾斜が急になるが、その効果により、上層階でもフィールドとの距離が近く感じられる。
 5階には、植栽に彩られた外周を1周できる「空の杜」が設けられ、富士山も望める。大会後には一般に無料開放される予定だ。
 新たな国立競技場は、当初計画の工費膨張から、大幅な設計変更を経て、16年12月に着工した。公開に先立ち午前に催された竣工(しゅんこう)式で、安倍晋三首相は整備計画見直しに触れながら、「アスリート第一で、周辺環境との調和と日本らしさを兼ね備えたナショナルスタジアムが完成した」とあいさつした。
 東京五輪・パラリンピックでは、開・閉会式や陸上などの会場となる。今月21日にオープニングイベント、来年1月1日にはサッカー天皇杯決勝が行われる。


2019年12月16日月曜日


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