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宮城県美術館移転案に県議会で批判噴出 方針転換丁寧な説明を

 仙台市青葉区の宮城県美術館と東京エレクトロンホール宮城(県民会館)を宮城野区の仙台医療センター跡地に集約する県の方針を巡り、13日の総務企画、文教警察委員会では与野党の議員から批判が噴出した。
 特に現地改修案が示されていた美術館の移転という急な方針転換に異論が集中した。文教警察委では与党議員が「突然湧いた移転集約案だ。議会を愚弄(ぐろう)しているのか」と語気を荒らげる場面もあった。
 批判はもっともだ。現地改修案は、有識者懇話会が3年以上かけて基本の構想と方針をまとめた経緯がある。野党議員からは「関係者の意見をないがしろにしている」との非難が止まらなかった。
 仙台市の街づくりに与える影響に懸念を示したのは総務企画の与党議員。「市側にも異論があると聞く。進め方が乱暴ではないか」と疑問を呈した。
 県の担当者は移転新築のメリットなどを説明したが、防戦一方。村井嘉浩知事は10日にあった本会議で「県民の意見を聞くにはたたき台が必要」と強調したが、集約案の内容以前に、議論の進め方に異議が唱えられている格好だ。
 老朽化が進む県有施設の効率的な運営管理や将来像を描くのは県の責務だ。一方で「知事の独断専行が透ける」(野党議員)と見られるような姿勢では、議論の前進は望めない。
 大きな関心が集まる県有施設の再編構想。県は12月下旬に意見公募を始め、年度内に基本方針の最終案をまとめる考えだが、ゴールありきではなく、丁寧な説明と合意形成が求められているのは言うまでもない。
(報道部・松本果奈)


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2019年12月14日土曜日


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