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山形大重粒子線がん治療施設、利用開始延期も 設備の能力不足判明

東北初の重粒子線がん治療施設の導入を進めている山形大医学部

 山形大医学部(山形市)は17日、整備を進めている最先端の重粒子線がん治療施設に関し、来年8月予定の利用開始時期が延期される可能性があると発表した。冷却設備の能力不足が判明したためという。
 同学部によると、今月上旬の試運転中に、冷却水を低温に保つ装置と熱交換器の能力が足りず、治療装置をフルパワー運転できないことが分かった。
 設備の交換や電気系統の改造などの改修工事に少なくとも3カ月半を要する見通し。工事は施設整備と並行して進められるため、延期となってもできるだけ早期に利用開始するようメーカーと調整している。
 嘉山孝正医学部参与は記者会見で「安全で確実な治療のため、原因の解明を進める」と述べた。同学部は、稼働の遅れに伴う看護師や放射線技師の人件費などについて、メーカー側に損害賠償を請求する方針。
 施設は今年3月にも、装置の製造スケジュールに遅れが出た影響で、利用開始時期を当初予定の来年3月から同8月に延期すると公表していた。


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2019年12月18日水曜日


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