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東京五輪聖火リレー第1走者は「なでしこ」 福島Jヴィレッジを出発

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、聖火リレー最初のランナーに、東日本大震災が起きた11年にサッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」のメンバーを起用すると発表した。震災直後の快進撃で日本を元気づけた佐々木則夫前監督(尾花沢市出身)らが来年3月26日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)を出発。大会理念の「復興五輪」を世界に発信する。
 佐々木氏と選手全21人に参加を要請している。東京電力福島第1原発事故の対応拠点となったJヴィレッジでトーチをつなぐ。
 東京・晴海であった発表会で、佐々木氏は「こうした形で(五輪に)関わることを非常に楽しみにしている」と語った。DF岩清水梓選手(滝沢市出身)は「11年のワンチームは私たち。また皆さんの前で頑張れる」と笑顔で話した。
 聖火リレーの詳細なルートも決まった。福島県は3月26〜28日。原発事故で被災した浜通りでは避難指示が続く双葉町を除く12市町村を回る。中通り、会津を巡り郡山市に着く。
 再び東北に入るのは6月。山形県(7、8日)は西川町から米沢市の上杉神社を経て、酒田市につなぐ。秋田県(9、10日)は湯沢市を起点に大潟村を通って鹿角市へ。青森県(11、12日)は弘前市から世界自然遺産の白神山地がある西目屋村を回り八戸市に至る。
 北海道に渡った後、6月17〜19日は岩手県。雫石町から沿岸に向かい、普代村−野田村間は台風19号豪雨で被災し一部区間が運休する三陸鉄道で運ぶ。陸前高田市の奇跡の一本松も駆け巡り盛岡市に向かう。
 宮城県は20〜22日で気仙沼市から南下。東松島市では震災で甚大な被害が出たJR仙石線で運ぶ。松島湾は遊覧船で巡る。仙台市若林区の震災遺構荒浜小を通り、最終地点は青葉区の勾当台公園。
 全国では、10月に正殿などが全焼した首里城(那覇市)の守礼門、熊本地震で被災し修復工事が続く熊本城(熊本市)も回る。リレーが通過する市区町村は国内のほぼ半分の858。約1万人が走り、来年7月24日の開会式で国立競技場の聖火台に点火する。


2019年12月18日水曜日


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