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地域の喜怒哀楽と共に半世紀 バックナンバー電子化し市に寄贈 仙台・中田地区住民発行の「広報なかだ」

来年1月発行の「広報なかだ」を最終確認する川村会長(左)と編集委員3人=11日、仙台市太白区の中田市民センター

 仙台市太白区中田地区の住民が50年近く「広報なかだ」の発行を続けている。1969年の旧中田公民館(現中田市民センター)開館を機に準備が始まり、71年8月に創刊。地域の出来事や喜怒哀楽を伝え、今年9月の最新号で421号に達した。住民は現存するバックナンバーを電子化。歴史が分かる資料として市民図書館に寄贈した。
 広報なかだはA4判4ページ。年3回発行する。市民センターの運営組織「公民館運営協力委員会」の3人が編集委員を務め、取材、写真撮影、記事執筆を担当。毎号4000部を印刷し、中田小中周辺の全世帯に無料配布する。
 48年前の創刊号は謄写版(ガリ版)刷りで、B4判1ページの簡素な紙面。バレーボール大会や卓球大会など公民館で開かれる行事、旧中田支所で予定された住民健診などの日時を伝えた。
 創刊から約30年は毎月発行し、取材・配布エリアも袋原、柳生両地区を含む名取川以南の全域に及んだ。
 86年9月号は前月の「8.5豪雨」の被害を写真付きで報じ「中田地区にも大きな爪痕を残した」と記録。96年5月号は「新しい伝統に向かって出発!」の見出しで、新たに誕生した柳生中の開校式を伝えた。
 2001年4月から年4回発行に変わり、06年に配布エリアを縮小。13年5月に年3回発行となった。毎年10月に市民センターである「中田まつり」、小中学校の活動など地域の身近な話題を提供している。
 バックナンバーは一部欠落があるが、大半は保管されている。運営協力委の川村祐毅会長(79)が11月8日に市民図書館を訪れ、電子データなどを贈呈した。郷土資料として同図書館などで閲覧が可能になる。
 川村会長は「田畑の多い時代から住宅地が広がる現在まで、中田地区の変遷がたどれる。もう営業していない商店の広告も載っていて懐かしい。地区外の人にも見てほしい」と話す。


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2019年12月19日木曜日


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