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仙台空港の保安検査に長い列 国内線で上着やブーツも対象に 国のテロ対策で9月から強化

保安検査の列に並ぶ国内線利用者ら。右奥にある国際線の保安検査場まで列が伸びることも少なくない=13日午前9時20分ごろ
冬の保安検査の例。ブーツやダウンジャケットを脱ぎ、小物や電子機器、飲み物などは取り出して検査する

 仙台空港(宮城県名取、岩沼両市)の航空機搭乗前の保安検査が混み合っている。国のテロ対策の一環で9月13日から検査項目が増え、1人当たりの所要時間が長くなったためで、長い列ができる時間帯も発生。年末年始の繁忙期を控え、空港を運営する仙台国際空港は「余裕ある行動と、機内持ち込み制限品などの事前確認で混雑緩和に協力してほしい」と呼び掛ける。

■最大1時間待ち

 混雑するようになったのは、主に国内線の保安検査場。出発便の多い午前7時台や9時台、10時半〜11時は、検査待ちの列が約50メートル離れた国際線の出発口で折り返すことも。最大で1時間程度待つこともあるという。
 要因となったのが、国の指示に基づく全国の空港での保安検査の強化。これまで国際線のみだったコートやジャケットなどの上着と、ブーツなどくるぶしを覆う靴や厚底靴のX線検査などが追加された。
 上着やブーツを脱ぐ時間が加わり、10〜15秒だった1人当たりの検査時間がほぼ倍増。1レーンを1時間に通過する人数は夏場の250〜300人から180人前後まで減った。
 空港運用部運用企画グループの勇(いさみ)龍一統括マネジャー(38)は「東京五輪・パラリンピックを控え検査の強化は予測していたが、混雑がここまでとは想像できていなかった」と話す。
 仙台空港は昨春、搭乗券確認と手荷物検査を分離する方式を導入し、保安検査の待ち時間を大幅に圧縮。待ち時間のモニター表示が最大の「15分以上」になることはまれだったが、検査強化後の今年11月は最大表示された時間が1日累計76分間に跳ね上がった。

■ポイントを周知

 検査員を増員したものの、国内線の保安検査は3レーンのみでスピードアップには限界がある。今後の大規模改修計画の中で検査場の拡張を検討するが、当面は検査のスムーズな通過に必要なポイントを周知することに力を入れる。
 保安検査を担うジェイ・エス・エス航空保安事業本部仙台営業所によると「(脱ぐことを)知っていればこの靴は履いてこなかった」との声が寄せられたり、機内に持ち込めないナイフやはさみなどが手荷物に入っていて再検査になったりするケースが多いという。
 大友由美所長(58)は「刃物類や預けることが可能な物は受託手荷物として航空会社に預けてほしい」と訴える。


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2019年12月17日火曜日


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