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外国人に日本語会話実践の場を 東北学院大の教室が好評 学生サークル運営、交流広がる

学生との会話を通して熱心に日本語を学ぶ外国人ら   

 東北学院大の学生サークル「HANDS」(ハンズ)が主催する日本語教室が、仙台市に住む外国人に好評だ。教えるのは日本語教員を目指す学生ら約30人。市内で増え続ける外国人との交流の輪が広がる。
 金曜日の6日午後7時。同大ホーイ記念館(青葉区)に外国人13人が集まった。国籍は米国、カナダ、ベトナム、ウクライナなどさまざま。学生と共に2〜4人のグループに分かれると、にぎやかな声が響き始めた。
 「『雨』と『飴(あめ)』のイントネーションが分からない」。投げ掛けられる疑問に学生も頭を抱える。「雨は上から降るから『め』を下げる」。答えを何とかひねり出すと、質問者はすっきりとした表情を見せた。
 参加する外国人の多くは20〜30代。以前は多くが外国語指導助手(ALT)だったが、近年はビザの発給要件緩和や留学制度の拡充などにより、会社員や留学生が増えた。国籍はベトナムやネパールが多い。
 ベトナム・ハノイに本社があるIT企業に勤務するハー・ズイ・ホアンさん(29)は昨年8月に来日。直後から漢字の教材を持ち込み、勉強を続ける。「みんな優しい人ばかり。仕事終わりに気楽に参加できるのがいい」と笑顔で話す。
 ハンズは、教養学部で日本語教員養成課程を専攻する学生らが実践の機会をつくろうと、2001年に発足。火、金曜の午後7時から2時間、教室を開いている。他学部の学生も指導役として加わる。
 金曜日リーダーの文学部3年進藤沙月さん(22)は「大学に入るまで外国人と話したことがなかった。今は日本語を覚える姿を見ることがとてもうれしい」とやりがいを語る。
 仙台市によると、外国人住民数は15年に1万人を突破。以降、毎年増加しており、19年4月末時点で1万3096人。地域で暮らす外国人の語学習得の場のニーズは高まっている。
 顧問を務める教養学部の佐藤真紀講師(日本語教育)は「同じ地域に住んでいる者同士、関わりを持って生きていってほしい」と学生の活動を見守る。


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2019年12月20日金曜日


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