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石巻市長、市民に謝罪 大川小訴訟敗訴で会見

市民に向けて謝罪する亀山市長(中央)ら

 宮城県石巻市大川小津波事故訴訟で市と宮城県の敗訴が確定して市が賠償金と遅延損害金計20億円超を負担したのを受け、亀山紘市長は20日、市防災センターで記者会見を開き、市民に向けて「市政を運営する貴重な財源を減らしてしまい、多大な迷惑と心配を掛けた」と謝罪した。
 学校や市教委の組織的過失を認めた昨年4月の仙台高裁判決を不服として上告したことについては「今でもそうあるべきだったと思っている」と述べ、判断は妥当だったとの認識を示した。
 最高裁の決定を踏まえ「市が率先して事前防災に取り組むことで災害に強い学校環境をつくっていくことが必要だ」とも語った。
 遺族が厳しく批判する東日本大震災後の対応については「遺族と意見の食い違いが出たが、混乱の中、市教委の職員もしっかり対応したと思う」と話す一方「遺族から批判を受けたことは申し訳ない」と陳謝した。
 自身の去就に関し「復興の完遂や経済発展をするための積極的な施策に取り組むことで、市が受けた(今回の賠償の)負担を解消することも責任の取り方だ」と述べ、辞任は否定した。
 記者会見は20日閉会の市議会12月定例会で、損害賠償などを支払う責任を取り、市長らが給与を減額する条例案が可決されたことを受け、実施した。
 賠償金と遅延損害金は宮城県が立て替えており、市は来年度から返済を始める。市長は1日、児童遺族にも正式に謝罪していた。


2019年12月21日土曜日


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