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宮蘭フェリー、来年3月休止 貨物伸びず低迷続く

運航休止が決まった宮蘭フェリー=20日午前8時45分ごろ、宮古港

 岩手県宮古市と北海道室蘭市を結ぶ「宮蘭フェリー」を運航する川崎近海汽船(東京)は20日、宮古への寄港を2020年3月末で当面休止すると発表した。東日本大震災からの復興を後押しすると期待されたが、業績不振が続いていた。4月以降は八戸−室蘭間で運航を継続する。

 宮蘭フェリーは岩手県初の定期カーフェリーとして昨年6月22日に就航した。同社は20年度が見込まれる三陸沿岸道の全線開通を先取りし、貨物集荷の需要掘り起こしを進めてきた。
 しかし、現時点では一部に未開通区間があることから多くのドライバーに敬遠されたとみられる。収益の柱となる貨物取扱量が伸びず、2年足らずで姿を消すことになった。
 県の輸送実績(速報値)によると、今年10月までの宮古発着便のトラック輸送は累計5321台で、1便当たり約7台だった。昨年10月には室蘭発宮古行きの八戸寄港、発着時間の変更などてこ入れを図ったが、業績の好転に結び付かなかった。
 同社の岡田悦明フェリー部長は「三陸道仙台−宮古間はほぼつながったが、利用実績は上向く兆しが見えない。宮古盛岡横断道を含む道路開通後の交通量の変化を注視し、再開に向けた検討をしたい」との考えを示している。
 達増拓也知事は「復興道路の整備で宮古港の利便性が高まっている認識に変わりはない。宮古市と相談しながら対応したい」と述べた。


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2019年12月21日土曜日


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