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富岡の避難解除、3月10日で合意

 政府の原子力災害現地対策本部は20日、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県富岡町に設定した帰還困難区域のうち、JR常磐線夜ノ森駅周辺の一部地区の避難指示を来年3月10日午前6時に先行解除することを町と県に提案し、合意を得た。ともに常磐線沿線の双葉町は同4日、大熊町は同5日を解除日とする方向で最終調整が進む。
 帰還困難区域の避難指示解除は初めてとなる。合意を受け安倍晋三首相を本部長とする政府原子力災害対策本部が近く、正式決定する。
 双葉町は3月1日も候補に挙がったが、同4日を軸に調整が進んでいる。
 解除対象は夜ノ森駅周辺の鉄道区域と駅に至る県道や町道約1.1キロ。大部分が帰還困難区域内に位置する観光名所「夜の森の桜並木」(全長2.2キロ)はこれまで300メートルしか開放されていなかったが、先行解除により新たに500メートルが追加される。
 JR東日本は原発事故で不通となっている常磐線富岡(富岡町)−浪江(浪江町)間20.8キロの運行を同14日に再開させる方針で、今月18〜20日には同区間で試運転を行った。富岡町は常磐線全線再開を見通した先行解除に向け、今年2月から本格的な協議を重ねてきた。
 町役場で記者会見した宮本皓一町長は「常磐線全線再開は浜通りの全自治体共通の願いだった。東京−仙台間で特急も運行され、町を訪れる人が増えると期待する」と述べた。
 記者会見には現地対策本部長の松本洋平経済産業副大臣、鈴木正晃副知事も同席した。松本氏は「避難指示解除後も引き続き富岡町の復興に全力で取り組んでいく」と話した。


2019年12月21日土曜日


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