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丸森で仮設入居始まる 生活再建尽きぬ不安「退去後どうなるか」

仮設住宅の鍵が引き渡され荷物を運び込む入居者=21日午前10時5分ごろ、丸森町の伊具高野球グラウンド

 台風19号豪雨による甚大な被害を受けた宮城県丸森町でプレハブ仮設住宅への入居が始まった21日、被災した町民が室内に生活用品を次々と運び入れた。避難所からの引っ越しに安堵(あんど)する一方で、これからの暮らしをどう描けばいいのか不安の声は尽きない

 伊具高野球グラウンドの敷地には家財道具を運ぶ車両が頻繁に出入りした。妹(67)と暮らす元林業阿部国基さん(79)は「避難所は人でぎゅうぎゅうだった。仮設住宅は思ったより広く、住みやすそうだ」と胸をなで下ろした。
 生活の立て直しに向け不安を隠せない人は多い。住んでいた町営住宅が被災した大工佐藤宰さん(73)は「元の家に戻りたいが、再建してくれるのだろうか」と気をもむ。会社員男性(64)は「仮設での暮らしも、退去後もどうなるか見当が付かない」と表情を曇らせる。
 間取りは1DK、2DK、3Kの3種類。寒さ対策として二重サッシと風除室を設けた。エアコンや給湯器、ガスコンロも備える。電子レンジは民間団体が各世帯に提供した。町は企業や団体に生活用品の支援を呼び掛ける。
 ケーヒン丸森工場グラウンドの団地では同日、ボランティア団体が入居者にカニ汁などを振る舞った。今後も各団地で支援活動を行う。
 町は団地ごとに住民組織の設立を促し、入居者の健康面のケアにも取り組むことにしている。


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2019年12月22日日曜日


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