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悲しみ語り自殺防ぐ 仙台でいじめシンポ 遺族「教員の意識改革を」

シンポジウムでわが子を失った悲しみを吐露した遺族=仙台市青葉区(写真の一部を加工しています)

 いじめや教員による体罰、不適切指導と児童生徒の自殺を考えるシンポジウムが22日、仙台市青葉区の多目的ホールであった。いじめや不適切な指導を訴えて自殺した宮城県内の中学生の遺族らが集結。わが子を失った悲しみや苦しい胸の内を吐露し、再発防止に学校や教育委員会が真剣に取り組むよう強く求めた。
 2014年9月、泉区館中で当時1年の男子生徒がいじめを苦に自殺した。父親は「5年が過ぎた今も悲しみは変わらない。自分の葬儀で喪主になるはずの息子の喪主を務め、本当につらかった」と明かした。
 学校や市教委の対応を振り返り「いじめをうやむやにする体質が全く変わっていない」と現状を厳しく批判。「いじめの芽を摘んで悲劇を繰り返さないでほしい」と再発防止を求めた。
 16年2月に自殺した同区南中山中2年の男子生徒の父親は、市教委にいじめの再調査を求めた直後、青葉区折立中でも同様の問題が起きたことに言及。「最も恐れていたことだった。同じ思いをする人が増え、つらかった」と語った。
 「学校や市教委が(再発防止策を)実行する様子が見えない。反省し、認識のずれた教員を徹底的に教育してほしい」と強調した。
 「自分を責める日々が続いている」。教員の不適切な言動に悩み、19年3月に自殺した宮城県亘理町吉田中2年の男子生徒の父親はこう吐露する一方、「学校が危機感を持ち対応していれば、息子が亡くなることはなかったのではないか」と悔しさをにじませた。
 会場には18年8月に自殺した宮城工高1年の男子生徒の父親、同年11月に亡くなった泉区寺岡小2年の女子児童の父親の姿もあった。シンポは自死遺族の自助グループ「藍の会」が主催し、約70人が参加した。


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2019年12月23日月曜日


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