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<いぎなり仙台>建物探訪してみっぺ[21]仙台市歴史民俗資料館(宮城野区)戦争の記憶 伝える場に

和と洋が融合した造りが目を引く仙台市歴史民俗資料館
館内に旧日本軍が実際に使った生活用品を展示している

 白いしっくいが映える仙台市歴史民俗資料館は、木々の緑が茂る宮城野区の榴岡公園内にある。
 旧陸軍の歩兵第四連隊の兵舎として1874年に建てられた。現在の外観は明治後期の様式に復元したもので、市の有形文化財に指定されている。
 上げ下げ式の窓や外壁の四隅に配した石材の意匠は、明治期に取り入れられた洋風建築の特徴。一方で、日本伝統の寄せ棟造りを屋根に取り入れ、洋館ながらも随所に日本的な雰囲気を感じさせるたたずまいだ。
 鍛冶屋や大工の職人道具や農具などが館内に並び、明治期以降の庶民の暮らしを振り返ることができる。兵舎の様子も再現され、旧日本軍が実際に使った軍服や寝台も間近で見られる。
 「元は兵舎だったと知る人は多くない。実際に建物や展示を見て、この地の歴史を知ってほしい」と学芸員の渡辺直登さん(27)は話す。かつて周辺に複数あった兵舎は、この1棟を残すのみ。数々の戦争を経て今につながる歴史をたどる貴重な場になっている。
(大芳賀陽子)

[仙台市歴史民俗資料館]宮城野区五輪1の3の7。開館は午前9時〜午後4時45分。入館は午後4時15分まで。月曜(休日の場合は原則次の平日)と第4木曜、年末年始は休館。入館料は大人240円、高校生180円、小・中学生120円。連絡先は022(295)3956。


2019年12月24日火曜日


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