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被災地の「影」トータルで伝える 福島知事、聖火リレールートで

 福島県の内堀雅雄知事は23日の定例記者会見で、2020年東京五輪の聖火リレーの県内ルートが東京電力福島第1原発事故の被災地の「影」を十分に発信していないとの指摘に「(影は)われわれの説明も含めてトータルで伝えていくしかない」と語った。
 内堀氏はこれまで、聖火リレーをはじめ対外的な発信の場では「光と影、両方を発信する」と語っていた。会見では県内ルートに対する疑問の声を「受け止める」と述べた上で、「旧避難指示区域を聖火リレーであれだけ回る」と意義を強調し、補足の説明を尽くす考えを示した。
 「光と影」の具体例を問われ、光の例として避難指示区域の縮小や訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加を列挙した。影は避難指示が一部解除された浪江町や富岡町でも住民帰還率が1割未満で、原発事故前と「全く異なる様相」であることを挙げた。
 浪江町内のルートは国主導で整備中の「福島ロボットテストフィールド」「福島水素エネルギー研究フィールド」を通るだけ。自身も指摘する「影」をルートに盛り込まない理由に関し「市町村や組織委員会と相談して総合的に決定した」と従来の説明を繰り返した。


2019年12月24日火曜日


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