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福島・ロボット試験施設施工トラブル 県が3100万円を追加負担

 福島県などが浜通りに整備中の「福島ロボットテストフィールド」のうち、南相馬市原町区で進む大水槽の建設工事で傾きや水漏れのトラブルが続いた問題で、県が3100万円の追加負担を決めたことが23日、分かった。「設計や施工に瑕疵(かし)はない」との専門家の意見を踏まえ、業者には請求しないと判断した。
 追加負担は現場に残す土留めの鉄板110枚の費用。工事で地面を約10メートル掘り下げる際、約240枚を差し込んでいた。鉄筋コンクリート製の水槽を造って外側を埋め戻した後、6月に一部を引き抜くと水槽が傾いたため、残りは動かさないことにした。
 県は水槽の傾きと、前後して生じたコンクリートのひび割れの原因分析を日大工学部の岩城一郎教授(コンクリート工学)ら2人に依頼。18日に調査結果が示され、傾きは鉄板を抜いた隙間に土砂が流れ込んだこと、ひび割れはコンクリートが固まる際の内と外の温度差などが原因とされた。
 調査結果は、設計や施工が一般的な方法で行われ、鉄板を残置する工法への変更は「不測の事態」への必要な措置だと結論付けた。
 水槽建設の費用は約4億5000万円に増えるが、5億円未満の契約のため県議会の議決は必要ない。


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2019年12月24日火曜日


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