広域のニュース

地上イージス「住宅との距離、大前提」山口・阿武町の花田憲彦町長

「住宅との距離が大前提」と強く訴える花田町長=20日、阿武町役場

 防衛省がまとめた山口県側のイージス・アショアに関する再調査結果は、むつみ演習場を唯一の適地とした。配備反対を表明する花田憲彦阿武町長は取材に「住宅との距離は安全安心につながる大前提だ。住民側に立った視点が欠落していた」と指摘した。

 同省は候補地の要件として、1平方キロ以上のなるべく平らな国有地で日本海に面することを挙げ、山口側ではむつみだけが満たすとした。国は住民理解が配備の前提としてきたが、花田町長は「理解の基となるのが住宅との距離。地形や面積から候補地を絞り込むのはおかしい」と批判する。
 11月に菅義偉官房長官が住宅との距離を考慮すると発言したことには「ここにきてやっと一番大事なところが出てきた」と述べた。
 イージス・アショアのレーダーやミサイル発射装置と近隣の住宅との距離を約700メートルとする施設配置案に、「信じられない距離(の短さ)」と言及。再調査結果の説明に「地域に寄り添った話はなく、山口にはここしかなかったと言いに来ただけだ」と憤る。
 町は移住政策に注力し、本年度は10月末までに29人の社会増を実現した。町の小中学生194人のうち、150人がIターン、Uターンした家族の子どもだ。
 「迎撃用とはいえ、イージス・アショアはミサイル基地ではないのか。むつみに配備が決まれば、町は移住を考える人の検討のテーブルに乗らなくなる」と疑念と危機感を募らせる。


関連ページ: 広域 政治・行政

2019年12月24日火曜日


先頭に戻る