宮城のニュース

宮城農高と栗原・金の井酒造が「復興酒」共同開発

「樹徳邦穣」を持ってPRする高橋さん

 宮城農高(宮城県名取市)が栽培した酒米を使い、銘酒「綿屋」で知られる金の井酒造(同県栗原市)が仕込んだ純米吟醸酒「樹徳邦穣(じゅとくほうじょう)」が24日、発売された。生徒たちは「おいしい日本酒で東日本大震災の被災地から笑顔を届け、恩返しをしたい」と力を込める。
 両者の共同開発は震災復興の一環で2013年に発売した特別純米酒「宮農 復興太鼓」に続く第2弾。津波被害を受けた同校は18年の新校舎完成で復興を成し遂げたとして、全国からの支援に対する感謝の思いを発信するため、新銘柄の酒造りに挑戦した。
 原料の酒米は県の奨励品種「蔵の華」。農業科作物専攻班の生徒が中心となり、12年から栽培に取り組んでいる。米ぬかで土壌改良するなど工夫を重ね、品質や収量の向上に成功した。
 「樹徳邦穣」は繊細で切れの良さが特徴。精米歩合50%の蔵の華を使い、低温冷蔵で9カ月間熟成させた。農業の発展を願い、校歌の一節から命名した。
 税別価格は四合瓶1600円、一升瓶3200円で、取扱店舗は藤崎や石井商店(名取市)など。売り上げの一部は基金として積み立て、災害被災地への支援に活用する。
 3年高橋玲音(れおん)さん(18)は「これまでは震災で支援を受けてきたが、これからは支える側になり、少しでも手助けしたい」と話す。


2019年12月25日水曜日


先頭に戻る