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宮城県内の上位3市場水揚げ不振 19年主力魚種、軒並み苦戦

女川魚市場のサンマの初水揚げ。過去40年で最も遅く、歴史的不漁の年となった=10月5日

 宮城県内の主要4魚市場は28日、今年の業務を終了し、水揚げ実績が確定した。海水温の上昇や水産資源の減少が影響し、石巻、気仙沼、女川の上位3市場は水揚げの量、額とも前年を下回った。サンマが大不漁となるなど、主力魚種は軒並み苦戦した。塩釜はメバチマグロ、カツオが伸び、水揚げ量は前年を上回った。

■石巻/コウナゴ96%減

 石巻魚市場の水揚げ量は前年比6.0%減の10万245トン、金額は10.3%減の165億3708万円だった。
 春漁コウナゴの水揚げ量は不漁だった前年を96.6%下回る25トンに落ち込んだ。カツオ、サケも低迷する一方、南方系のイナダ、サワラなどが増えた。
 7月に再開された商業捕鯨は7月と9月に計5回、1.4トンの入荷があった。クジラ全体は6.6トンで、前年を22.2%上回った。
 佐々木茂樹社長は「複数の魚種にわたって、これほど壊滅的な不漁の年は経験がない」と総括した。

■気仙沼/カツオは横ばい

 気仙沼市魚市場の水揚げ量は前年比21.1%減の6万5106トンで、金額は22.4%減の154億331万円だった。
 サンマは前年比68.9%減の5380トン、ビンチョウマグロは85.7%減の1198トンと、いずれも大幅に減った。一本釣りと巻き網を合わせた生鮮カツオは前年とほぼ同じ1万9904トン。23年連続の水揚げ日本一を達成した。
 魚市場を運営する気仙沼漁協の臼井靖参事は「厳しい年となった。サンマとビンチョウマグロの不漁が響いた。来年の巻き返しを期待したい」と話した。

■女川/サンマが7割減

 女川魚市場の水揚げ量は前年比17.7%減の3万5192トン、金額は14.7%減の67億5908万円。水揚げ量は東日本大震災の年を除く過去20年で最低だった。
 主力のサンマは4563トン(70.4%減)、12億5679万円(53.5%減)。ともに大不漁だった2017年を大きく下回った。養殖銀ザケは9.8%減の4914トンと振るわなかったが、金額は32億3740万円で1.2%減にとどめた。
 加藤実社長は「春から秋の全シーズンで振るわなかった。巻き網船のサバを積極的に受け入れたが、厳しい一年だった」と話した。

■塩釜/マグロ10%増に

 塩釜市魚市場の水揚げ量は1万8796トンで前年より5.4%増えたものの、金額は3.7%減の93億5767万円だった。
 主力のマグロは、メバチマグロを中心にはえ縄の水揚げ量が10.6%増の5227トン、金額も6.4%増の44億6337万円と堅調。巻き網漁のクロマグロは値崩れし伸び悩んだ。
 サバ・イワシは減少し、カツオ一本釣りは3226トンとほぼ倍増した。市魚市場管理事務所の古谷勝弘所長は「漁船の入港数、水揚げの量と金額とも前年を上回ったが、冷凍搬入魚の大幅減が響いた」と話した。


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2019年12月29日日曜日


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