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来年度休館方針、白石・室内プールの存続を 水泳関係者、市に要望書

7月には2020年東京五輪出場を目指すパラオの水泳強化選手の合宿も行われた
2020年度末での休館が検討されているスパッシュランドしろいし

 白石市小原のスポーツ保養施設「スパッシュランドしろいし」を2020年度末に休館する市の方針に対し、宮城県内外の水泳関係者から存続を求める声が上がっている。県内2カ所だけの日本水泳連盟公認の室内50メートルプールがあり、国体選手の強化合宿や五輪選手も練習。水泳大会の会場不足を懸念する意見も出ている。
 市水泳協会は24日、存続を求める市内外3907人分の署名を添えて要望書を市に提出。太田泰雄副会長と山崎淳一理事長が市役所で、山田裕一市長に手渡した。
 署名は市民に加え、日本水泳連盟の会長や副会長、東北6県の水泳連盟幹部が名を連ね、合宿で利用した県内外の大学や高校の水泳部なども応じた。
 要望書は、国体選手や首都圏の高校・大学などの強化合宿が行われ、競技力向上のため重要な役割を担っている点、観光資源としての意義、教育や体力向上など市民の福利厚生施設としての価値を訴えている。
 施設では例年、仙南地区の中学校合同や県内の高校水泳大会、大学の水泳記録会などが開かれている。研修宿泊棟は年間3000〜4000人が利用し、18年度は前年度比418人増の3922人だった。
 太田副会長は「合宿は交流人口の拡大にもつながる。施設の規模を縮小してでも存続に知恵を絞ってほしい」と求めた。
 ロンドン、リオデジャネイロ五輪の競泳女子で2大会連続銅メダルの星奈津美さんも署名した一人。高校時代から施設を利用し、「自分を成長させてくれた施設を、これからも多くの方に利用してもらえるよう残してほしい」とのメッセージを寄せた。
 室内の温水50メートルプールは利府町の県総合プールなど東北でも7カ所しかないという。山崎理事長は「一度なくしてしまうと、もう造られないかもしれない。希少価値がある」と強調。代替施設確保の難しさを指摘する。
 山田市長は「何とか残すことを大前提に方策を検討し、関係各所にも打診している。市の単独財源で今のまま維持していくのは困難。さまざまな支援をお願いしたい」と述べた。
 施設はプールや岩風呂がある本館が1992年5月、研修宿泊棟が94年6月に開館。市は今月1日の市政懇談会で、2023年度までの修繕更新費に約13億円かかる試算、利用者や収入の減少傾向を説明し、20年度末で休館する方針を表明した。


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2019年12月31日火曜日


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