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暮れゆく2019年 あすの光信じて

台風19号の豪雨と川の氾濫で一帯が冠水した宮城県丸森町中心部。被災者の仮設住宅への入居が始まり、街にようやく明かりが戻ってきた

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から9度目の大みそかを迎えた。復興庁によると、震災と原発事故の影響で9日現在、全国に4万8633人が避難。死者は震災関連死3739人を含め2万2167人に上る。
 年の瀬の夕刻、台風19号の上陸から2カ月半が経過した宮城県丸森町を歩いた。災害廃棄物の山は目に見えて減り、近くの高校グラウンドにはプレハブ仮設住宅が建った。
 台風被災者の中には震災で家族を失った人、自宅が津波で流失し、内陸に移転した人もいる。異常気象が常態化した災害列島とはいえ、無慈悲な多重被災に心が痛む。
 あすから2020年。震災や台風被害の傷が癒えない中、令和元年が終わる。時代は移り変わっても被災者の心の痛みは変わらない。東北人が世界から称賛された「和の心」を持ち続けたい。


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2019年12月31日火曜日


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