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<全国高校サッカー>仙台育英粘り勝ち 開き直ってPK戦制す

仙台育英―五條 後半18分、同点ゴールを決めて喜ぶ仙台育英FWの佐藤遼(15)=等々力陸上競技場
仙台育英―五條 PK戦で五條1人目のキックを止めた仙台育英GKの佐藤文

 サッカーの全国高校選手権第2日は31日、東京・駒沢陸上競技場などで1回戦15試合が行われ、仙台育英は五條(奈良)と対戦し、1−1からのPK戦を制した。

 ▽1回戦
仙台育英 1/0―0/1 五條(奈良)
       1―1
    (PK3−0)
▽得点者【仙】佐藤遼【五】菅田

 【評】仙台育英が粘り勝ち。後半5分に先制点を許したが、18分にゴール正面でこぼれ球を拾った佐藤遼が右足で押し込み同点。DFの退場で10人となった後も豊富な運動量で相手に主導権を渡さなかった。PK戦は佐藤文が2本止めて勝利に導いた。

 先制点を与え、退場者を出し、PK戦までもつれ込む。仙台育英にとっては最悪の展開だったが、何とか初戦突破に結び付けた。PK戦で二つのセーブを見せた佐藤文は「昨年の県大会決勝も止めている。自信はあった」。満面の笑みだった。
 苦戦の原因は初戦独特の雰囲気にありそうだ。カウンターからの速攻がさえた相手に対し仙台育英は後手に回らされた。攻撃の心臓部と言える両翼の動きを封じられ、DFラインも安定感を欠くなど攻守の歯車が狂っていた。
 ようやく本来の動きを取り戻したのは後半に先制された後。「良い意味で開き直っていた」(城福監督)。攻め手を緩めず何度も相手ゴールを脅かし、佐藤遼の同点弾につなげた。「前半ミスしたが引きずらなかった。緊張も解けていた」と冷静に右足を振り抜いた。
 後半25分に退場者を出した後も豊富な運動量で足が止まった相手を圧倒したが、明石のヘディングシュートが立て続けに二つクロスバーにはじかれるなど運もなかった。「このような苦戦を制したことを自信にしたい」と小林虎主将。2大会連続で屈している2回戦の壁突破へ、イレブンの心に火をつけ直す1勝と言えそうだ。(山本武志)


2020年01月01日水曜日


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