山形のニュース

山形・西川こそ積雪日本一 アメダスなくても住民観測

雪国宣言を祝う小川町長(左から3人目)ら関係者や観光客

 「わが町こそ積雪日本一」−。月山の麓にある山形県西川町と同町の月山朝日観光協会が、ウインタースポーツの季節に合わせ、「日本一の『月山』雪国宣言」を行った。積雪深や食文化、夏までスキーができる「日本一」を掲げ、インバウンド(訪日外国人旅行者)向けなどの観光PRに力を注ぐ。関係者は「雪を活用する日本一も目指す」と意気込む。
 昨年12月14日に弓張平公園であったスノーシューの開幕イベントで、関係者や観光客約60人を前に、小川一博町長が宣言書を読み上げた。
 西川町には気象庁の地域気象観測システム(アメダス)の積雪計がなく、山麓の志津地区で県が1970年代初めから住民に委託して積雪深を観測。74年に790センチ、2013年に604センチを記録した。
 アメダスの観測では、13年に酸ケ湯(青森県)で記録した566センチが過去最高とされているが、これを上回っている。
 18年も、志津地区では2月14日に564センチを観測したが、全国ニュースに登場する機会はなかった。アメダスがある肘折(山形県)は前日の13日に445センチを記録して豪雪地として取り上げられ、町内でうらやむ声もあったという。
 宣言書は「月山は、国内で雪が多い日本海側でも最大積雪深であり、その麓の志津地区は、人々が生活する地域として最大積雪深です」などとうたう。
 冬季はスノーシュー、4〜7月が「夏スキー」と呼ばれるシーズンになる。年間の4分の3を雪に親しめる特色を、冬のスポーツ熱が高まる中国や、雪のない東南アジアなどにアピールする。豪雪やブナの原生林がもたらす食文化では、山菜料理や地酒、地ワイン、地ビールを売り込む。
 山形大の八木浩司教授(地形学)は「県の半世紀近くにわたる記録の裏付けは価値がある。雪深さをプラスと捉えて胸を張ることで、雪の恵みが注目されるきっかけになればいい」と話す。


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2020年01月02日木曜日


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