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護符奪い合い男衆熱気 岩手・花巻「蘇民祭」

蘇民袋を奪い合う男たち

 岩手県花巻市矢沢の胡四王神社で2日、約150年以上前に始まったとされる蘇民祭があり、下帯姿の男たちが「邪正(じゃそう)、邪正(じゃそう)」と声を挙げて護符の入った蘇民袋を奪い合った。
 小学生から大人まで約50人の男性が参加し、山頂の本殿で午前10時50分ごろ、戦いの火ぶたが切られた。裸の男たちは約1時間、急な参道を下りながら、一つしかない袋を奪い合った。
 最終的に袋を手にしていた花巻市の岩手県職員、小原広任さん(34)は「4度目の挑戦でやっと勝てた。今年はいろいろなことに挑戦する一年にしたい」と意気込んだ。
 花巻市の午前11時の気温は3.5度。汗だくの男たちが肌から湯気を上げる肉弾戦に境内から盛んな拍手が送られた。見物に来た一関市の看護師菊池和子さん(60)は「戦いを見て厄が落ちた気がする。すがすがしい気持ちで一年が始められそうだ」と喜んだ。
 蘇民祭は無病息災を祈念する行事。花巻市や奥州市などの寺社で開催される。


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2020年01月03日金曜日


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