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秋田のカニ、ブランド化続々 男鹿の次は「にかほ本ずわい」県内外へ積極PR

今月から新たにブランド化された「にかほ本ずわい」(秋田県漁協提供)

 秋田県産のカニを産地単位でブランド化し、個性的な呼び名で魅力を積極発信する動きが広がりを見せている。昨年、「舞雪(まいせつ)がに」「北綱(きたづな)がに」と称して市場に送り出した男鹿市産に続き、この冬はにかほ市産のブランドが登場。関係者は知名度や人気の高まりに期待を寄せる。

 にかほ市の県漁協南部支所は今月、地元産ズワイガニを「にかほ本ずわい」として流通させた。このブランド名を付けられるのは(1)12月〜翌年2月に底引き網漁で漁獲(2)1尾1キロ以上の雄(3)新鮮で身が充実−などの条件を満たすカニに限定する。
 にかほ沖のズワイガニ漁は10月〜翌年4月がシーズン。2018年シーズンは9トンの水揚げがあった。冬の日本海の荒波は身の質を高めるという。
 県漁協の担当者は「ズワイガニをはじめ、カキやアワビなど優良な秋田の水産物が県内外で周知されていない。『にかほ本ずわい』は地名と高品質のズワイガニを県内外に発信する起点になる」と語る。
 県内では18年、男鹿市や県漁協船川支所、外食チェーン「ドリームリンク」(秋田市)などが男鹿産の本ズワイガニを「舞雪がに」、ベニズワイガニを「北綱がに」として相次ぎブランド化。浸透を図ってきた。
 舞雪がには冬の海の荒々しさや優しい味わいをイメージして命名。北綱がには日本海の波にもまれた脚の太いカニを大相撲の横綱に見立てて名付けた。
 男鹿産のカニはこれまで、市場で質は評価されても、価格はブランド化された他産地と比べると5分の1程度。本ズワイガニの場合は1キロ5000〜1万円だったが、舞雪がにのデビュー後は2万円ほどの値が付くようになった。関東圏の飲食店でも身の甘みなどが評価されているという。
 萬漁(ばんりょう)水産(男鹿市)の佐藤政彦社長は「地元産のカニ全体の単価が上がり、漁業者の収入の底上げにつながっている。県内外の消費者に魅力を知ってもらいたい」と意気込む。


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2020年01月03日金曜日


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