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樹名板で豊富な桜知って 仙台・三神峯公園に49種800本 住民グループなど制作進める

新しい樹名板に桜の品種を書き入れる西多賀中の生徒たち=仙台市太白区の西多賀市民センター

 仙台市太白区の西多賀地区で、住民グループが中心となり、地区にある三神峯(みかみね)公園の桜の品種名を記した樹名板作りを進めている。公園には49種約800本の桜があり、種類が東北一多いとされる。今春の取り付けを目指し、豊富な桜を地元の子どもたちに知ってもらうとともに、大人たちと協力して制作に当たることで、世代間交流を図る機会になっている。
 樹名板は縦18センチ、横23センチの長方形の合板。第1弾として100枚を用意した。住民有志でつくる西多賀まちづくり推進委員会が地域誌「西多賀まち物語」の売上金で材料を買い、下塗りなどの準備作業をした。
 西多賀市民センターで昨年12月に制作教室があり、地区の小中学生約40人が品種と自分たちの名前を書き入れた。金剛沢小5年の大塚朱莉(あかり)さん(11)は「小さい頃から家族や友達と行っている公園。取り付けが楽しみ」と話した。
 現在掲げられている樹名板は、市と住民らが2005年の春に設置した。10年以上が経過したため、多くは外れたり文字が消えたりしているという。
 今回作った樹名板は、推進委のメンバーがニスを塗って加工し、20年3月に児童らが取り付ける予定。種類を特定できていない木は今春以降、花びらや葉の形を見て樹種を確認する。
 推進委会長の早川寿弥さん(59)は「地域でも種類の多さや歴史を知らない人が多い。古里の魅力を子どもたちに感じてもらい、ゆくゆくは東北のシンボルにしたい」と意気込む。
 樹名板の設置と併せ、推進委は今後、住民や西多賀中の生徒有志が定期的に手掛ける公園内の清掃を、花見期間中は毎日、実施してもらうことを検討している。桜の由来や地域の歴史を紹介する「三神峯桜ガイド」を養成し、散策ルートを整備する構想もある。

[三神峯公園の桜]旧西多賀村長だった故小畑忠次郎氏が1916年、数百本を植えたのが始まりとされる。次男進氏が33種約330本を追加し、その後も記念植樹などで増えた。11〜12月ごろ開花するフユザクラ、「幻の桜」とされるセンダイヨシノなど珍しい種類も多い。樹種によって開花時期が異なり、1カ月以上花見を楽しめる。


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2020年01月04日土曜日


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