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台風乗り越え刀に願い 大崎・松山で打ち初め

信房さん(右)が支える玉鋼を鍛えた打ち初め式=5日、宮城県大崎市松山

 宮城県大崎市松山の刀匠で、大和伝の作風を全国で唯一受け継ぐ9代目法華三郎信房さん(80)の工房で5日、新春恒例の日本刀打ち初め式が行われた。
 神事の流れに沿い、烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)姿の信房さんらが鉄を打った熱で火をおこした。長男の栄喜さん(49)が約1200度に熱した玉鋼(たまはがね)に大つちを振るうと、火花が飛び散った。
 昨年10月の台風19号の水害で、信房さん方の敷地は膝元まで浸水した。木製の鞴(ふいご)を乾かしたり、水を吸ってひびが入った炉を新たに作り直すなど、工房の復旧作業に追われたという。
 信房さんは「大事な打ち初め式に何とか間に合った。今年は災害のない一年になるようにという願いを込めて鍛えた」と、令和初の式を振り返った。


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2020年01月06日月曜日


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