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大間のマグロ初競りで1億9320万円 家族に「捕ったどー」

史上2番目の高値が付いたクロマグロと山本さん=2019年12月29日、青森県大間町(山本さん提供)

 東京・豊洲市場で5日あった初競りで、最高額の1億9320万円の値を付けたクロマグロを釣り上げた青森県大間町の漁業山本昌彦さん(57)が、報道陣の取材に喜びをにじませた。
 「良かった。やったなという思い。お金は借金の返済に回す」
 山本さんの春栄丸(9.7トン)は長男の昌平さん(30)と2人で操る親子船。昨年12月29日午前5時半ごろ、竜飛崎沖で、はえ縄を入れた。餌はイカ。数時間後に釣り上げたマグロは身がパンパンに張った276キロの巨体だった。
 「自信はなかった」と語る山本さん。漁師歴40年で何度も初競りに出荷しては一番を逃してきた。豊洲の仲買人から直接連絡を受け「良かった」と胸をなで下ろした。家族には「捕ったどー」と伝えた。
 およそ2億円のマグロは山本さんにとって救いの神ともなった。2016年7月、津軽海峡沖で操業中に先代の春栄丸のエンジンから出火、船は沈没した。親子で命からがら僚船に助けられた。
 「どん底だった」。新しい春栄丸が18年春に進水するまで、磯舟でコンブ採りや小魚を取って生活をつないだ。新造船にかかった費用は1億円近くに上るという。
 「まずは借金を返してから」と山本さん。「(今回のマグロを)一貫でもいいから食べてみたい」とほほ笑んだ。
 大間漁協の坂三男組合長は「大型マグロの漁獲規制で厳しい漁が続く中、大間のマグロが一番を取れて良かった」と歓迎した。
 金沢満春町長は「漁師たちはどの時期に勝負をかけるか試行錯誤している。沿岸漁業の漁獲枠をどう確保するかが今後の課題で、国への要望を強めていきたい」と話した。


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2020年01月06日月曜日


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