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東電社長、福島第1原発で年頭訓示 事故後初

福島第1原発で初めて年頭訓示する小早川社長(右)

 東京電力の小早川智明社長は6日、福島第1原発で年頭訓示を行い、約560人の社員を前に「復興と廃炉を両立させるため、地域の一員として信頼される関係を築く」と語った。東電の社長が第1原発構内で年頭の訓示をしたのは事故後初めて。
 台風で被害を受けた昨年を振り返り「厳しい環境の中、現場の皆さんには頑張っていただいた」とねぎらった。東電の原発事業に触れ「事故を起こした当事者としての反省と教訓を生かし、安全に原子力を運営できる事業者かどうかの信頼が問われる」と語った。
 訓示後に報道機関の取材に応じた。第1原発でたまり続けるトリチウムを含む処理水を巡り、政府の小委員会が海洋放出など3案を軸に検討していることの見解を問われたが「汚染水の発生量を減らし、しっかり保管することがわれわれの努めだ」と述べるにとどめた。
 小早川社長は第1原発が立地する大熊や双葉をはじめ、被災した浪江や葛尾など福島県内の計6町村の役場や避難先の仮役場も訪問。伊沢史朗双葉町長からは第1原発の1、2号機共通排気筒解体工事などでトラブルが相次いだことを踏まえた人材育成など9項目を盛り込んだ要求書を受け取った。


2020年01月07日火曜日


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