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ロッテのドラ1佐々木、意気込み語る 「東北に少しでも貢献したい」小学3年で震災に遭い家族失う

プロ1年目の目標を色紙にしたためて掲げる佐々木投手=大船渡市内

 プロ野球ロッテのドラフト1位佐々木朗希投手(18)=岩手・大船渡高=が岩手を巣立つ。「令和の怪物」が描く未来とは? 東日本大震災で大きな被害を受けた古里への思いとは?

 −いよいよプロ生活が始まる。

 「初めての寮生活に不安はある。それでも(11日からの)新人合同自主トレーニングにベストな状態で臨めるよう体づくりをしてきた」
 −将来は球速170キロも期待されている。そのためにプロでどう歩んでいくか。
 「1年目は1軍で投げて初勝利する。チームを優勝に導ける存在感のある選手、将来的に日本を背負える選手になりたい」

 −昨春に163キロを出して注目された。

 「球場でカメラマンが急に増えて驚いた。本当は大したことがない自分より、違う人を取り上げた方がいいのではないかとも思った。取材対応で仲間や先生方にも負担を強いた。それが心配で、なるべく静かに過ごしたいとも思った」

 −昨夏の岩手大会決勝は監督の方針で不出場。甲子園大会出場を逃した。やはり投げたかったか。

 「支えてくれる方々に甲子園出場の結果で恩返しするのが一番と思ってきた。ただ決勝(の起用法)は自分の意思でどうこうできる立場でなかったから、何とも言えない。これから活躍して少しでも多くの人にいろいろなものを届けたい」
 「自分が思うようになった3年間だったし、チームメートと甲子園を目指した時間は大きな経験だ」

 −小学3年で震災に遭い自宅や父、祖父母を失った。

 「普段の生活で当たり前だったことがそうでなくなった。ご飯も、お風呂も難しくなった。当たり前がどれだけすごいことかと感じた。だから今、目の前にあることは全て当たり前ではないと思っている。被災経験が今に生きている」

 −被災地への思いは。

 「震災当時、野球道具も練習場所もなかったところから環境を与えてもらった。一方でまだ震災前の生活に戻れていない人もいる。そういう人たちのことをしっかり心に留めて精いっぱい頑張るのが使命だ」

 「自分にしかできないことがある。活躍する姿を見てもらって元気になってもらったり、何か寄付したりもできるはずだ。可能な限り多く実行して東北に少しでも貢献したい」

[ささき・ろうき]2001年11月3日、陸前高田市生まれ。190センチ、87キロ。右投げ右打ち。東日本大震災後、母、兄、弟と大船渡市に移住。昨年春に高校日本代表合宿で高校生史上最速の163キロを計測。昨秋のドラフト会議で東北楽天など4球団から1位指名を受けた。趣味はテレビドラマ観賞。


2020年01月07日火曜日


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