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特殊詐欺被害防止へ戸別訪問強化「高齢者に粘り強く啓発」 仙台南署管内で昨年多発

住民(中央)に注意を呼び掛ける署員=昨年12月12日午後3時10分ごろ、仙台市太白区

 仙台市太白区で昨年、特殊詐欺被害が多発した。同年11月末現在で23件の被害が確認され、金額は県内の被害総額約2億4000万円の2割近くに当たる計約4600万円に上った。仙台南署は警察官の高齢者宅の戸別訪問を強化し、注意を呼び掛けている。
 太白区茂庭台で昨年12月12日、南署員3人が住宅約10軒に足を運んだ。署員は「最近、警察官を装う詐欺も増えている」と犯行の手口などを住民に説明し、チラシなどを手渡した。
 説明を受けた無職佐藤富士夫さん(76)は「今回聞いた話を基に、地域の人たちに注意を呼び掛けたい」と話した。
 捜査関係者によると、南署管内は、高齢世帯の一戸建てが中心の団地が多く、犯行グループの標的になりやすいという。
 南署は昨年1月以降、戸別訪問や電話で約400世帯に注意喚起した。訪問先は分譲後、約30〜50年がたった団地が中心。管内の交番と駐在所が対象を選び、2018年と比べて倍近く訪問する戸数を増やした。
 19年度、南署は犯行の手口を学ぶ「ゲキタイかるた」(県警作成)を使った高齢者向けの被害予防教室を開くなど、さまざまな方法で啓発を図っている。
 南署の佐藤順生活安全課長は「戸別訪問で警察官から直接、従来の振り込め詐欺以外の新しい手口を知ってほしい。今後も粘り強く訪問を続けたい」と話す。


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2020年01月13日月曜日


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