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浪江の八坂神社、復興の象徴に 避難の氏子ら再建

再建された八坂神社に田植え踊りが奉納された

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による住民避難で傷んだ福島県浪江町樋渡の八坂神社が氏子によって再建され、落成式典が12日、現地であった。避難先から町民ら約80人が集う中、9年半ぶりに田植え踊りを奉納し、地域のよりどころの再興を祝った。
 主催した八坂神社再建委員長の佐藤安男さん(81)=福島市に避難=が「新しい歴史の出発。復興の象徴として愛される神社に」、樋渡牛渡行政区長の鈴木辰行さん(67)=名取市に避難=が「心のよりどころとして未来、子孫に引き継ぎたい」とそれぞれあいさつした。
 再建記念碑が除幕され、震災前に夏の例大祭で実施していた田植え踊りを地元の保存会メンバーが披露した。神楽も奉納された。
 佐藤さんは「帰還した住民は少ないが、古里を思い起こすきっかけになってほしい。例大祭も再開する」と話した。
 八坂神社は震災時に拝殿や本殿などの屋根が損壊。全町避難が続き、荒れ放題となった。県内外に散った氏子が再建を決め、2017年春に町の避難指示が一部で解除された後、再建に取り組んだ。
 資金は東電の賠償金のほか氏子や住民からの寄付を充てた。昨秋に完成し、式典は当初昨年10月13日に実施する予定だったが、台風19号の影響で延期していた。


2020年01月13日月曜日


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