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阪神大震災25年 神戸・長田で語り部、被災体験歩き伝える

語り部の話に耳を傾ける参加者=12日、神戸市長田区若松町6丁目

 阪神大震災で大規模な火災に見舞われた街並みを歩き、被災体験を語り継ぐ「こうべあいウォーク」が12日、神戸市長田区であった。地元のNPO法人などでつくる実行委員会が1999年から開催し、今年で22回目。東日本大震災で被災した高校生も参加した。
 午前9時半、被災当時の避難場所になったJR鷹取駅近くの大国公園に約150人が集まった。ボランティアの活動拠点となった教会やJR新長田駅南側の再開発エリアなどを回り、4時間で約3キロを歩いた。
 NPO法人「神戸まちづくり研究所」主任研究員で語り部の辻信一さん(70)は、空き家となったケミカルシューズの工場や再開発で建設された高層ビルを指さしながら、「大震災前後の景色が今も街の中に混在している」と解説した。
 岩手県大槌高の生徒有志でつくる復興研究会の4人も参加した。津波で自宅が半壊した2年瀬戸翼さん(17)は「25年前の経験や記憶を発信し続けるのはすごい。被災した地元の姿を上手に伝えられるよう自分も努力したい」と話した。
 イベントは震災体験の伝承を目的に始まり、初回は3500人が集まった。近年は200人前後に規模は小さくなったが、東日本大震災や熊本地震など全国の被災地から参加する動きが広がっているという。
 研究所の野崎隆一理事長(76)は「25年前に多くの市民の人生が変わった。どう復興を遂げ、何が課題として残ったのかを伝え続けたい」と強調した。


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2020年01月13日月曜日


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