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旧門脇小の歩みと「あの時」 石巻・南浜つなぐ館で企画展示 創立時や避難時の記録紹介

旧門脇小の歩みを紹介するパネルを前に思い出を語る阿部さん

 宮城県石巻市が東日本大震災の遺構として部分保存する旧門脇小の記憶と記録を伝える企画展示が、同市の震災伝承施設「南浜つなぐ館」で開かれている。
 校舎の一部解体が進む中、地域の象徴として親しまれた同校の歩みを知ってもらおうと、公益社団法人「3.11みらいサポート」が企画。地元町内会やNPO法人「石巻アーカイブ」などが協力した。
 会場では、同校が「第七大学区第二中学区第八十二番」として創立した明治時代から現在までの歴史をパネルで紹介している。
 震災で、校舎は津波と火災に見舞われた。児童や校舎に逃げた住民は近くの日和山に避難し、無事だった。展示では当時の在校生や住民の証言を基に避難時の切迫した状況を伝える。
 遺構の整備イメージや解体工事中の写真のほか、来館者が部分保存への思いを書いた付箋を貼るコーナーも設けた。校舎の保存方法を巡り、一部住民は市に全体を残すよう要望しており、付箋には校舎との別れを惜しむ声や、風化を懸念する意見が寄せられている。
 同校卒業生で、3.11みらいサポートスタッフの阿部豊和さん(67)は「校舎が急速に変容する中、皆さんの思い出を記録に残したい。伝承の在り方の議論は続けていかなければならない」と話した。
 2月29日まで。期間中の開館日は金曜午後1〜3時、土日祝日は午前10時〜午後3時。


2020年01月12日日曜日


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