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滑り下駄の記憶を後世に 米沢で昔遊びの魅力伝える特別展

滑り下駄を手にする西塚さん。底が竹張りになっている

 山形県米沢市でかつて女の子たちが冬に雪の上を滑って遊んだ「滑り下駄(げた)」を紹介する特別展「スベリゲタ?展」が19日、同市小野川町の小野川温泉観光案内所で始まる。市出身の東北芸術工科大2年西塚千翔(ちさね)さん(19)の自主企画。作り手もいなくなった昔遊びの魅力を伝えつつ、新たに考案した「ネオ滑り下駄」も展示する。2月9日まで。

 展示は「歴史」「魅力」「現状」「未来」の4コーナーで構成。同温泉の旅館が所有する滑り下駄、20年ほど前に廃業した最後の下駄職人の写真、歴史解説パネルなどを展示する。
 特別展は、西塚さんが在籍するグラフィックデザイン科の課題「山形の四季の魅力を伝える」の一環で企画した。西塚さんは「下駄職人がいなくなった今、このまま消え去ってしまうのはもったいない。先人の足跡を残したかった」と話す。
 滑り下駄は底に付ける歯の代わりに竹板を張り、鼻緒の前方部分を布地で囲った遊具。市内では1940年代ごろまで冬遊びとして親しまれ、70軒ほどの下駄屋があったという。スキーの普及で途絶えたが、市郊外の米沢スキー場では毎年2月、イベント「滑り下駄の世界大会」も開かれている。
 会場周辺に雪があれば、竹の上に面ファスナーで靴を固定する「ネオ滑り下駄」が体験できる。


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2020年01月19日日曜日


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