広域のニュース

震災遺構「たろう観光ホテル」にエレベーター 子どもやお年寄も楽に最上階へ

エレベーターを利用して見学する住民ら

 岩手県宮古市田老地区にある東日本大震災の震災遺構「たろう観光ホテル」に見学者用エレベーターが完成し、18日に稼働した。これまで外の非常階段を使用していたが、車いす使用者や高齢者も気軽に見学できるようになった。
 ホテルは津波で6階建ての4階まで津波に襲われた。見学者は階段で最上階の客室に移動し、そこでしか見られない田老地区の津波襲来時の映像や復興状況を見学してきた。
 エレベーターは、安全性と利便性の向上を図り、より幅広い層に震災の教訓を伝える施設にしようと、市が1億345万円の事業費で設置した。
 18日はホテルが無料で一般公開された。初めて見学に訪れた地元の漁業大棒清一さん(82)は「来たいと思っていたが階段が負担だった。映像を見て、恐ろしい津波だったことがよく分かった」と語った。
 完成式で山本正徳市長は「子どもからお年寄りまで楽に最上階へ行けるようになった。今後も津波から命をいかに守るかをみんなで学んでいきたい」とあいさつした。


2020年01月19日日曜日


先頭に戻る