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河川経由は1%未満 原子力機構、海洋流出セシウム算出

 日本原子力研究開発機構は、東京電力福島第1原発事故後の半年間で海に流出した放射性セシウムのうち、河川を経由した量は全体の1%未満と推定される解析結果をまとめた。観測結果に基づく新モデルを開発し、算出した。
 機構によると、セシウムは(1)大気中への放出(2)高濃度汚染水など原発から直接漏出(3)河川経由−の3経路で海に流れ出ると考えられている。以前から(1)(2)が主要経路と位置付けられてきたが、事故後初期の観測データが乏しく、河川から流出したセシウムの量については不明な点が多かった。
 解析では、事故後半年間に福島県内13河川を通じて海に流出したセシウムの量を29兆ベクレルと推定。2017年末までの総流出量の約6割を占めた。半年間の大気経由分は7600兆ベクレル、直接放出は3500兆ベクレルとそれぞれ推定され、河川経由がごくわずかだったことが裏付けられた。
 新モデル利用で、セシウムの長期的な海への流出量を推定できるという。機構の佐久間一幸研究員は「大雨時のセシウム流出量も分かるようになり、地域住民の安心につながる」と説明する。


2020年01月20日月曜日


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