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試験操業初の前年割れ コウナゴ不漁響く 19年10%減 福島

 福島県漁連は23日、県沿岸での試験操業による2019年の水揚げ量が前年比10.6%減の3584トンとなり、初めて前年実績を下回ったと明らかにした。コウナゴが不漁で水揚げがなかったのが主因。東日本大震災、東京電力福島第1原発事故前の水準(10年)の13.8%にとどまった。
 相馬双葉漁協(相馬市)、いわき市漁協、小名浜機船底曳網漁協(ともにいわき市)の実績(速報値)の集計。いわき市であった漁業関係者らの地域漁業復興協議会で報告された。
 コウナゴは漁場が形成されず、18年に1076トンあった水揚げがゼロ。代わりに操業を増やす動きがあったヒラメなど刺し網漁業は水揚げが2.5倍に伸び、底引き網も1割増えたが、全体で前年実績を割り込んだ。
 12年6月に始まった県沿岸の試験操業は水揚げが年々増加。18年は10年の15.5%に達したが、足踏みした形となった。
 野崎哲県漁連会長は「資源の変動を受けるのは漁業の宿命。出荷制限魚種は残り1種になっており、これを契機に生産量を伸ばしていきたい」と話した。
 19年の水揚げ額は12.9%減の19億8500万円で震災前の21.5%だった。


2020年01月24日金曜日


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