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宮城県美術館の移転「アートの価値考慮を」専門家ら会議で訴え

宮城県美術館

 仙台市青葉区の県美術館と東京エレクトロンホール宮城(県民会館)を宮城野区の仙台医療センター跡地に移転・集約する県の方針案を巡り、文化芸術とまちづくりを議論する「仙台ラウンドテーブル」(県建築士事務所協会など主催)が25日、青葉区のせんだいメディアテークであった。
 建築や経済、芸術、まちづくりの専門家計21人が交わす意見に、約200人が聞き入った。
 東京芸術大の伊藤達矢特任准教授は東京都美術館と大学が取り組むアート活動を例に挙げ「社会が多様化し、美術館はさまざまな価値観を認め合う基盤の役割が期待されている。県美術館の未来は社会的な背景や期待も含めて考えるべきだ」と強調した。
 県美術館のリニューアル基本構想策定に関わった文化事業ディレクター・演出家の吉川由美氏は「県民が40年間育ててきた文化資産を超えられるなら移転も考えられるが、文化政策が見えない」と突然の移転方針に疑問を投げ掛けた。
 県美術館の現地存続を求める「まち遺産ネット仙台」代表を務めるフリーライター西大立目祥子氏は「県美術館の建物の歴史には県民の思い出が織り込まれている。価値を分からない村井嘉浩知事は評価できない」と批判した。
 他には「県美術館を残し、現代美術館を新たに造ってはどうか」「コストの面でも現在の美術館を長持ちさせるべきだ」といった意見があった。


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2020年01月26日日曜日


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